2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

毎日新聞(2007年2月18日)よりピックアップ:

厚労省調査(昨年11−12月、全国4911の病院を対象に。1499施設から回答) 患者本人が意思表示できる場合でも、家族の意向を優先している病院が46.6%ある。主な理由は「家族とのトラブルを避けるため」(54.6%)

東京新聞(2007年3月29日)谷口将紀「放射線」よりピックアップ:

今回各紙が報じた内閣支持率は各紙で相当開きがある。ある記者に尋ねたら、理由は二つあるそうだ。まず、「支持する」「しない」に加えて、「関心がない」など第三の選択肢を提示するかどうかで、数字が変わってくる。 また、調査員が直接訪問して質問する方…

東京新聞(2007年3月29日)「アニメ大国の肖像(67)」安彦良和と辻真先の対談からピックアップ:

(辻真先)ロボットものSFで僕が最初に見たのは、ジュリアン・デュヴィエ監督の「巨人ゴーレム」(36年)。アート系の人がエンターテインメントを作るとああなるのかと思った。一方、エンタメ系は戦前のSF作家・海野十三が昭和12〜13年ごろに少年が乗り込む…

現代思想(2007年1月)「岸信介とは誰か」小林英夫/成田龍一(聞き手)よりピックアップ:

(成田):GHQは1928年以降の日本の戦争責任を問います。しかも日米開戦に力点を置きますから、東條内閣の閣僚たちは、まっさきにA級戦犯の容疑になる。岸信介の逮捕も随分早かったのですね。にもかかわらず、東條と距離を持っていたが故に、起訴はされません…

東京新聞(2007/3/27)菅原伸郎「道徳教育か宗教教育か」よりピックアップ:

道徳教育は1958年度に始まった。戦前の修身教育に郷愁を感じる保守勢力が推進し、革新側が反発して厳しい対立のなかでの出発だった。 もちろん、失敗のすべてが学校のせいではない。欲望をかきたてる経済の仕組み、政治家の汚職など、社会全体で不道徳を教え…

東京新聞(2007/3/25)「この人」ポリグラフ検査30年の荒砂正名(元・大阪府警科捜研所長)からピックアップ:

ポリグラフ検査は年間5000件。うち1400件が大阪で実施されている。誰にでも通用するマニュアルはいまだない。「人というのは経験をいくら積んでも分からない。妻のことでさえ・・・」

東京新聞(2007年3月25日)よりピックアップ:

イラクで民間の死者、開戦以来6万人と推計。米軍死者は3200人、英軍死者は130人、米英以外の軍死者は120人。 (酒井啓子):2006年以降、イラクでは宗派対立が深刻化している。 原因は、イラク政府がシーア派のイスラーム主義政党によって担われていること。…

週刊金曜日(2007/3/24)よりピックアップ:

3月1日の鹿児島県議会で、伊藤祐一郎県知事が歴史教科書の内容に介入したことを、自ら明かにした。西郷隆盛に関し、「征韓論」だけでなく「遣韓論」も両論併記してほしいと7社に要請した。第一学習社が「征韓論」を「遣韓論」に変更した。 (by pick-up)伊…

東京新聞(2007/3/22)浜矩子よりピックアップ:

ただ同然のコストで借りた日本円を高金利通貨に換えて運用する「円キャリートレード」。日本の景気は異常なつっかえ棒に支えられてきた。1つは超低金利、その2が超円安。超低金利から円安が枝分かれした。この2つの異常があればこそ、輸出主導と株高が売りも…

東京新聞(2007/3/22)青山昌(みずほ証券アナリスト)よりピックアップ:

国内の自殺者は年間3万人。人口10万人当たりの自殺者数は2005年で24人を越えている。失業者が4%を越えた1998年に自殺率は急上昇した。問題は、その後、景気は回復しているのに自殺率が下っていないことだ。 WHO加盟国のデータで比較しても、日本は8番目に高…

東京新聞(2007/3/18)「私が正しい!」小川敏夫(民主)vs中山泰秀(自民)のうち小川敏夫の発言からピックアップ:

[河野談話の見直しは必要か] 政府がきちんと調査して旧日本軍の関与が明らかになり、それを基に謝罪しているものをなぜ見直すのか。反省を徹底することが本来の筋であり、「反省すべき事実がなかった」というのはおかしい。 [強制したという事実自体に異…

中央公論(2007年2月)竹内洋「東大・京大との分断化を決定づける『これでいいのだ』文化」よりピックアップ:

戦前、大学進学率は1%弱、1940年の大学数は47校、大学生5万7000人。 1950年の大学数は350校。 1955年の大学・短大の進学率は10%、戦前の旧制専門学校を含めて計算しても進学率は戦前の3倍以上。 1960年の進学率は10.3% 1980年の進学率は37.9% 2005年の進学率…

東京新聞(2007年3月19日)橋本健二よりピックアップ:

今月初め、政府はフリーターの数が昨年より14万人減って187万人になったと発表した。なぜ、こんな非現実的な数字が出てくるのか。派遣労働者をフリーターに含めていないからだ。現在、非正規労働者の中で最も増加しているのは派遣労働者だ。その数は255万人…

東京新聞(2007年3月18日)ロナルド・ドーア「時代を読む」からピックアップ:

「知日家」が最近の日本外交の醜態を見て頭を抱えて悲観しているという報道が頻繁に伝えられるようになった。従軍慰安婦についての安倍晋三首相のあやふやな発言、この問題の再調査を求める自民党議員が百何十人もいる事実もそうだ。 自己主張的なナショナリ…

現代思想(2007月1月)小林英夫/成田龍一(聞き手)「岸信介とは誰か」よりピックアップ:

(小林) 特に小林一三との対立が有名です。小林一三は関西財界の雄です。関西財界の伝統はレッセ・フェール、つまり自由経済であって統制経済ではないわけです。ですから岸がやっていることは「アカ」(共産主義)だという形で厳しく批判する。 それに対し…

NHK『クローズアップ現代』(2007年3月7日)よりピックアップ:

ホームレスを集めて、生活保護を引出し、その大部分を取り上げる詐欺グループが大阪市で摘発された。 生活保護の支給条件: 収入が基準に満たない、扶養してくれる家族がいない、貯金などの資産がない、努力しても仕事が見つからない。 ホームレスはこれらの…

『フォッグ・オブ・ウォー:マクナマラ元米国防長官の告白』(DVD版)SONY PICTURES CLASSICSよりピックアップ:

戦略空軍にはS・I・O・Pという核戦争計画があった。5つのうち、4つまでは報復計画。つまり敵がミサイルを発射したら5500発の核で反撃するというものだ。 戦略空軍には1−Aという先制攻撃計画もあった。私は詳細を知るため戦略空軍司令部に行った。1961年1月就…

東京新聞(2005年10月16日)インテリジェント・デザインよりピックアップ:

1987年、連邦最高裁は科学の時間に天地創造論を教えることを憲法違反とする判決をだした。 インテリジェント・デザイン(ID)とは、進化は「知的存在(インテリジェント)」が「計画(デザイン)」したという主張である。知的存在とは神の言いかえであり旧約聖書…

東京新聞(2007年3月11日)「こちら特報部」よりピックアップ:

内戦状態のイラクについての記事から。 イラクは戦前、アラブ世界で最も非宗教的な国のひとつだった。何が人々の心に狂気を芽生えさせたのか。1つの要因はテレビにあるという。現在、イラクでは各派が自前の衛星放送を持つ。住民は自分の支持する政治集団の…

東京新聞(2007年3月11日)「こちら特報部」よりピックアップ:

菊地洋一(元原発技術者)の話 「国や電力会社はチェルノブイリ事故のようなアクシデントは起こらないと信じているが、安全な原発を造れるほど技術は進んでいない。金属の腐食ひとつとってもよく分ってないんです」 技術者の意向を尊重せず、最後は政治的な…

TBSラジオ(2007年2月6日)小西克哉「ニュース逆眼鏡」からピックアップ:

2月5日にアメリカの予算教書がでた。日本は政府が予算案を出すと大体そのとおりになるがアメリカは違う。ここからゲームが始まる。 予算は議会が決める。大統領がこれでお願いしますと議会に要請するのが予算教書。10月に予算が決まる。9月一杯までの審議で…

東京新聞(2007年2月14日)屋名池誠「縦書き・横書き」よりよりピックアップ:

右横書き、左横書きともに、幕末から明治初期にかけて、西欧語の横書きの影響を受けて生じたもの。扁額や寺額の「一見、右横書き」は一行が一文字だけの縦書きなのである。扁額や寺額は(1)縱2文字以上のスペースがあれば縱になっている。(2)続け書きされ…

毎日新聞(2007年2月21日)理系白書'07「科学と非科学 第1部(4)」よりピックアップ:

マイナスイオンの第一人者、堀口昇(鍼灸師出身、92年にフィリピンで医学博士号、自ら学会設立)は 「いろいろな科学者がここへ来たが、原理が分かった人は一人もいない」 とほほえむ。 安井至・国連大学副学長(環境科学)は 「完全な第三者が学術的な追試…

毎日新聞(2007年3月8日)「早い話が」(金子秀敏)からピックアップ:

米公文書館(NARA)のホームページで日本占領中のCIA文書の要約論文を公開している。この論文には児玉誉士夫や辻政信がなぜ罪を問われなかったかという問題意識がある。 GHQのG2を率いるウィロビー少将が旧日本軍人を集め、資金を提供して、共産圏に対するスパ…

東京新聞(2007年3月9日)「いまこの人に」ロバート・アラン・フェルドマンからピックアップ:

金融行政は事前規制型から事後監視型に軸足を移し、金融業界への処分を連発している。こうした結果、業界が当局を恐れていると指摘。 「どういった行為が処分されるか分からない。これでは抑制が働き、新しいビジネスを出せない。やってからダメと言われても…

東京新聞(2007年3月6日)「即興政治論」福島県矢祭町長・根本良一(豊田洋一によるインタビュー)からピックアップ:

夕張市は、12万人という人口を記録した1960年当時、職員が400人いましたが、人口1万7000人の今も、職員数はそれほど変っていません。人口が多いときと同じように、職員に給料を払い、予算を組んで、揚げ句の果てには借金しながら、観光で飯を食いましょうな…

別冊宝島Real, 070『謀略の昭和裏面史』黒井文太郎[編著]よりピックアップ:

統一教会はもともと韓国人牧師・文鮮明が昭和29年に創始した新興宗教だが、昭和36年、韓国で朴正煕がクーデターによって政権を奪取した直後から、情報機関「韓国中央情報部」(KCIA)と協力関係を結び、その庇護を受けて勢力を急速に拡大した。 戦後ソ連共産…

東京新聞(2007年3月3日)「試される憲法」浅岡美恵よりピックアップ:

ケネディ大統領は1962年、消費者の4つの権利を示しました。安全を求める権利、知らされる権利、選択する権利、意見が反映される権利です。これは環境問題に置き換えてもいいのではないでしょうか。 今、日本の炭酸ガスの半分は200足らずの事業所から出ている…

東京新聞(2007年3月1日)「こちら特報部」よりピックアップ:

大阪市は、民間支援施設に住民登録してきた日雇労働者の住民登録を抹消。一部の市議が選挙がらみで問題にした結果。これにより、雇用保険被保険者手帳を失いアブレ手当が受けられなくなる。自動車免許の更新もできなくなる。年金も受け取れない。就職も難し…

中央公論2007年2月、苅谷剛彦「最後にツケがまわるのは誰か」からピックアップ:

『履修』とは授業を受けること。『修得』とは目標からみて満足できる成果を上げること。日本の教育と、日本社会の特徴は、『修得主義の欠如』である。 今の小・中学校では絶対評価がされているといわれるが、修得主義とは程遠い。評価の厳しさそのものを避け…