東京新聞(2007年2月14日)屋名池誠「縦書き・横書き」よりよりピックアップ:

右横書き、左横書きともに、幕末から明治初期にかけて、西欧語の横書きの影響を受けて生じたもの。扁額や寺額の「一見、右横書き」は一行が一文字だけの縦書きなのである。扁額や寺額は(1)縱2文字以上のスペースがあれば縱になっている。(2)続け書きされない。(3)繰り返し記号が行頭禁則で使われていない。


東京新聞(2007年2月21日)
屋名池誠「縦書き・横書き」よりピックアップ:

江戸時代の終り、庶民の間で、西洋趣味がもてはやされた。そうした中で、右横書きも生まれた。一方、幕末から明治にかけて、エリートたちが西洋語交じりの日本語の文章を書き表わすために使いはじめたのが、左横書きだった。