2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『週刊金曜日』(2007年6月29日)佐々木敬一よりピックアップ:

2001年4月、小泉純一郎氏は、特殊法人を中心とした官僚機構を「改革する」と連呼し、大衆に拍手喝采で迎えられた。道路関係四公団、石油公団、住宅金融公庫など特殊法人の民営化などの構造改革を「官から民へ」と称した。しかし、結論から言えば、6年経った…

朝日新聞(2007年7月23日)よりピックアップ:

久間章生防衛相(当時)の原爆投下「しょがない」発言の根っこには、原爆が早期に戦争を終らせて米兵100万人が助かったという米側の原爆神話がある。 油井大三郎(歴史学者)へのインタビュー。 (聞き手)米国の原爆観は。 (油井)キリスト教の影響の強い…

『機会不平等』斎藤貴男/文春文庫/2004年よりピックアップ:

三浦朱門・前教育課程審議会会長の証言を紹介しよう。80年代半ばに文化庁長官も務めた作家で、「ゆとり教育」を深化させる学習指導要領の下敷きになる答申をまとめた最高責任者だった。 「できん者はできんままで結構。戦後50年、落ちこぼれの底辺を上げるこ…

日本テレビ(2007年7月22日)NNNドキュメント'07「1枚の写真が…〜横浜事件65年目の証言〜」よりピックアップ:

大正から昭和の時代、国は「出版法」「治安維持法」「国家総動員法」等つぎつぎ発令。国民の言論、思想等を統制した。治安維持法は改正のたびに重刑となった、昭和3年「結社の目的遂行のためにする行為」も罪になった。 横浜事件は治安維持法違反容疑で検挙…

『週刊金曜日』(2007年7月27日)よりピックアップ:

無料化も含め高速道路の問題を市民レベルで考える団体「フリーウェイクラブ」の勉強会に出席しただけで「共謀共同正犯」で昨年11月15日に逮捕され119日間勾留された江戸川区議の田中けん氏のインタビュー記事。 (田中)当日、勉強会で話したのは、国政にお…

『なんや、これ?アメリカと日本』米谷ふみ子/岩波書店/2001年よりピックアップ:

私は十年前、新聞記者から「政府が推進している計画なので原発反対のエッセイは新聞協会の申し合わせで載せないことになっている」と聞いて驚いたことがあった。 東京新聞(2007年7月26日)「からむニスト」(蒼天航路)よりピックアップ: 中越沖地震による…

『ルワンダ中央銀行総裁日記』服部正也/中公新書/1972年よりピックアップ:

依頼されて、1965年から1971年までルワンダ中央銀行総裁を務めた服部正也の話。 税制改革の構想で私は税収的には間接税にその大部分を依存することにした。これは一見大衆課税の印象を与えると思うが、ルワンダの実情ではむしろルワンダ人と外人との税負担の…

『週刊金曜日』(2007年7月27日)よりピックアップ:

2005年4月の卒業・入学式の「君が代」斉唱時に不起立を貫き、都教育委員会に不当処分された教職員たちが処分取り消しを求めている都人事委員会の今月12日の口頭審理で、ある養護学校の今春の卒業式の「君が代」斉唱時、人工呼吸のアラームが鳴った生徒に対応…

読売新聞(2007年7月12日)よりピックアップ:

北九州市小倉北区の無職男性(52)が10日、自宅で孤独死しているのが見つかった。男性は、2006年から生活保護を受けていたが、同区役所職員から就職を促され、今年4月に受給を辞退していた。 男性は自宅に残された日記に「働けないのに働けと言われた」「お…

毎日新聞(2007年7月22日)斎藤環「時代の風」よりピックアップ:

医療においても市場原理が徹底されたアメリカでは、高度な医療は富裕層だけのものになり、医療を受けられない無保険者が5000万人近くも存在する。 医療費を抑制しすぎたイギリスでは、診療待ち患者の待機リストがふくれあがり、待機中に死亡してしまった患者…

『おもしろい親と子の遺伝学』ルーチニク/東京図書/1981年よりピックアップ:

科学者であり作家であるアイザック・アシモフは、最近おもしろい対比をおこなった。かれは原理的な科学的発見がなされてから、その大規模な実用化がおこなわれるまで、約60年の歳月がかかると主張している。 『ノーベル賞の発想』三浦賢一/朝日選書/1985年…

東京新聞(2007年7月19日)「こちら特報部」よりピックアップ:

日本経団連(会長・御手洗冨士夫キャノン会長)は先月下旬、政府・与党への2007年度「規制改革要望」を公表した。「要望」は1994年度から毎年出されている。 森永卓氏は「『要望』は小泉政権以来、米政府からの対日『年次改革要望書』と並び、経済政策の根幹…

東京新聞(2007年7月18日)よりピックアップ:

中越沖地震(2007年7月16日)によって柏崎刈羽原発で火災や放射性物質の漏れなどが起きた。柏崎市長は18日、原発使用停止命令を出した。余震分布から断層が原発の下を通っていると推定された。これに関連した記事。 柏崎刈羽原発の1号機の設置許可をめぐり、…

東京新聞(2007年7月17日)「即興政治論」想田和弘(映画監督)/豊田洋一(記者)よりピックアップ:

(想田):よく政治「不信」と言われますけど、僕は政治「過信」じゃないかと思います。つまり、誰がなってもそこそこのことはやってくれるんじゃないか、ちゃんと選ばれた立派な人たちだから、きちんとやってくれるだろうと過信している気がするんですよ。 …

06年度の教科書検定で、沖縄戦の集団自決について「日本軍による強制があったように読める表現は削除して」と文科省に要求されたことに関する記事。

朝日新聞(2007年3月31日)よりピックアップ: 実教出版の日本史を執筆した石山久男・歴史教育者協議会委員長は「(自決を強いられたという)証言は山ほどある。事実の検証もなく個人の発言で書きかえるなどありえない」と憤る。 産経新聞WEB版(2007年4月14…

朝日新聞(2007年3月31日)よりピックアップ:

記事から:06年度の教科書検定で沖縄戦の集団自決をめぐって、「日本軍に強いられた」という内容に対し修正を求める意見が初めてついた。 「命令したかどうかは明らかと言えない。誤解の恐れがある」と指摘され、各社は「集団自決に追い込まれた」などと修正…

産経新聞(2007年7月15日)よりピックアップ:

官民共同のシンクタンク「総合研究開発機構」が出生率が現状の1.32のまま推移することを前提にして作成した図によると、500年後には15万人まで落ち込む。推計とはいえ現実に起こりうることだ(五十嵐徹) (by pick-up)出生率がきっちり2.00でないどの時点…

毎日新聞(2007年7月14日)よりピックアップ:

世界史上最長といわれる台湾の戒厳令(1949〜87年)の解除から15日で20年。 38年間の戒厳令下では、新聞を自由に発行できない「報禁」、結党の自由のない「党禁」をはじめ、生活の隅々まで監視網が張り巡らされた。統制の対象は住民の心の中にまで及び、932…

『なんや、これ?アメリカと日本』米谷ふみ子/岩波書店/2001年よりピックアップ:

ロスアンジェルスのドイツ領事館にドイツの戦後処理について尋ねた。分かったことは、(1)日本の岸首相のように、戦犯で戦後政府の重要な地位に就いた人はいない。(2)賠償金は国民の税金を高くして被害国と犠牲者一世代だけに払った。(3)国旗はワイマー…

TBSラジオ(2007年7月10日)町山智浩「コラムの花道」よりピックアップ:

(町山智浩)アメリカは左翼も右翼も星条旗を振る。反体制の人も星条旗を振る。星条旗は独立したときの精神の象徴。 独立宣言の中にある『われわれ人民は』という言葉は黒人も入るし、移民も入るし、日本人もインディアンも身体障害者も入る。その人達の人権…

東京新聞(2007年7月8日)藤本由香里「本音のコラム」よりピックアップ:

首相官邸公式サイトによると、「著作権の非・親告罪化」が検討されているという。 「引用」か「使用」か。これは非常に判断の難しい場合が多い。 「著作権の非・親告罪化」が成立したらどうなるか。著作権侵害を理由とした言論統制はきわめて容易になる。そ…

東京新聞(2007年7月9日)「思うままに」梅原猛よりピックアップ:

私は、日本国家は稲作農業を司る弥生人が狩猟採集の民である縄文人を征服してつくった国家であり、日本社会における差別は、天つ神と称する渡来人である弥生人が、彼らに抵抗しその支配に従わなかった国つ神すなわち縄文人を厳しく迫害したことから始まると…

東京新聞(2007年7月9日)「こちら特報部」よりピックアップ:

「政府はアイヌを先住民族であると認めない。約140年間も認めてもらっていない民族なんです」加藤忠氏は切り出した。 明治政府が1871年(明治4年)、戸籍法を公布してアイヌを平民に編入、続いてアイヌ伝統の習俗を禁止した。 開拓民の移入でアイヌは豊かな…

東京新聞(2007年7月8日)「時代を読む」ジェラルド・カーチスよりピックアップ:

英首相を十年間務めたブレア氏はクリントン大統領と緊密な関係を維持し、後任のブッシュ大統領とも同様だった。なぜなら、英国が”特別な関係”を持つべきなのは、共和党や民主党ではなく米国だとの考えを持っているからだ。 自民党は自らを共和党と同一視、偏…

週刊金曜日(2007年6月22日)「これが慰安婦事件を裁いた軍法会議の証拠だ、第3弾」梶村太一郎よりピックアップ:

慰安婦問題で日本政府の謝罪を求める決議案が審議中の米国で、国会議員44人と櫻井よしこ氏らが、『ワシントン・ポスト』紙に強制を否定する全面広告を出した。 そこには「スマラン島(こんな島は存在しない…梶村注)では、ある陸軍部隊が若いオランダ人女性…

毎日新聞(2007年7月3日)上杉隆「新聞時評」よりピックアップ:

政治記事には胡散臭さがつきまといやすい。 報道する側の責務として、情報源の秘匿は最重要事項である。ニュースソースを明らかにすることによって、社会的な不利益を蒙ることが明白な場合や、生命や財産が脅かされる可能性があるケースなどは、職を賭してで…

朝日新聞(2007年7月2日)よりピックアップ:

石油の根源岩の1つ、黒色頁岩を分析して、その起源がシアノバクテリア(藍藻)だと明らかにした海洋研究開発機構の大河内直彦さんは「白亜紀の海は、大発生したシアノバクテリアで赤く染まっていたのでは」という。藍藻や、それを食べた生物の死骸が沈み、有…

東京新聞(2007年7月4日)「こちら特報部」よりピックアップ:

今国会で改正教育関連三法が成立した。十年ごとの教員免許更新制や、免許失効を可能にした指導力不足教員対策の厳格化が含まれている。 「自分がなるまで『指導力不足教員』なんて人ごとだった」。小川和則教諭はそう振り返る。教員になって11年目の2004年、…

TBSテレビ(2007年6月27日)『NEWS23』よりピックアップ:

日本で使われる割りばしの9割は中国から。黒竜江省の工場は1980年代につくられたが、設備はすべて日本からの輸入品。日本人は白い割りばしを好むので、いかにして白くできるかに力を入れる。 日本産の割りばしは1膳2円から5円。中国産の割りばしは1膳50銭か…

東京新聞(2007年7月1日)よりピックアップ:

久間章生防衛相(衆院長崎2区)は30日、講演し、先の原爆投下について「長崎に落とされ悲惨な目に遭ったが、あれで戦争が終ったんだという頭の整理で、しょうがないなと思っている。それに対して米国を恨むつもりはない」と述べた。 (by pick-up)どこの国…