『ルワンダ中央銀行総裁日記』服部正也/中公新書/1972年よりピックアップ:


依頼されて、1965年から1971年までルワンダ中央銀行総裁を務めた服部正也の話。

税制改革の構想で私は税収的には間接税にその大部分を依存することにした。これは一見大衆課税の印象を与えると思うが、ルワンダの実情ではむしろルワンダ人と外人との税負担の不均衡是正のため間接税中心にしたのである。


なるほど累進税率の所得税のほうが社会的に公正であるように見える。しかしこのような所得税は納税者の申告によらざるをえない。それがうまく実行されるかどうかは一つには納税者の善意と、一つには徴税官吏の検査査定能力の二つの条件にかかっている。


日本共産党参議院選挙法定ビラ第2号よりピックアップ:

消費税が始まって19年


国民が消費税でとられた分:188兆円


企業の税金がへった分:159兆円

(by pick-up)ルワンダだけでなく、日本も所得の把握は、給与所得者以外では難しい。所得の把握を高めるには国民総背番号制などの導入が必要とされるかもしれない。それはそれでありうることだが、この国の権力のタチの悪さを考慮すると危険がある。消費税の逆累進性を緩和する方法を考えればいいのではないか。たとえば高額なものは税率を高くするとか。


大企業へのゆきすぎた減税については、共産党の批判は正しいと思う。金の卵を生むガチョウを殺しては駄目だが、卵は採るべきである。