2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

TBSラジオ(2007年5月30日)「ニュース逆眼鏡」小西克哉、岩瀬達哉よりピックアップ:

(小西)社会保険庁が発表した5000万件という年金支給もれ。政府は救済法案を出して採決させる方針だが、この法案で本当に救済できるのでしょうか。 (岩瀬)時効を取り外したのは、一歩進んだが、かなりの人が今までと同じように泣き寝入りさせられるのでは…

NHK総合テレビ(2007年5月25日)「爆笑問題の日本の教養」からピックアップ:

社会心理学者・山岸俊男の話 ある社会があるから人々がある心を持つ。その心を持つから、また、ある社会が出来てくる。相互的なんだということです。 それを一方的に見てると、例えば、今の社会が悪くなったのは人々の心が堕落してきたからだと。それはやは…

山住正己『教育史に学ぶ』新日本出版社/1981年よりピックアップ:

動物学者の丘浅次郎(1868〜1944)の教育論 丘は何よりも「疑いの教育」(1912年)を提唱していた。修身ばかりか、国語・地理・歴史、さらには理科でさえ、教師の話し聞かせることを信じ込ませる教授法がとられていることを、彼は問題にしていた。 どうして…

東京新聞(2007年5月28日)「放射線」熊谷博子よりピックアップ:

「エージェント・オレンジ」とは、ベトナム戦争で化学兵器として使われた枯葉剤だ。 実は67年から70年に、日本の国有林でも、エージェント・オレンジの主成分である農薬、245Tがまかれていた。この時期、下北半島の奇形ザルなど、散布地域で動物の異変が報告…

毎日新聞(2007年5月26日)「ひと」よりピックアップ:

本『切除されて』の著者キャディ・コイタさんの話。 クリトリス切除はアフリカの約30カ国でいまも続く。毎年推定で200万人の少女が犠牲になる。起源はわからない。「切り取った部位をナイル川にささげれば土地が肥よくになるという説もある。だが、やはり、…

石原慎太郎の『ババァは有害』発言に至るまでの伝言ゲームをピックアップ:

石原慎太郎の『ババァは有害』発言に至るまでの伝言ゲームを見てみよう。出発点は米国の雑誌に出た論文らしい。 Hawks,K.,O'Connell,J.F.,Blurton Jones,N.G.,Alvarez,H. and Charnov,E.L.(1998) Grandmothering, menopose and the evolution of human life …

TBSラジオ(2007年5月22日)『コラムの花道』町山智浩からピックアップ:

5月15日、米国の宗教右翼の大物ジェリー・ファルウェルが心臓麻痺で死んだ。 ファルウェルが左右を問わず嫌われるようになった理由は9.11テロの時に、『これは神の怒りだ。中絶したり同性愛をしたり人権派の弁護士が幅をきかせているから神の怒りを買った』…

東京新聞(2007年5月22日)高梨昌よりピックアップ:

長期不況に規制緩和で焼け野原にされた労働の世界。追い打ちをかけて「労働ビッグバン」が提唱され始めてきた。 採用・解雇が自由な流動的市場こそ理想と説く。これは誤診である。終身雇用、年功制は高度経済成長期でのみ通用すると診断するが、史実はこれを…

毎日新聞(2007年5月21日)よりピックアップ:

コースター型遊具。134施設のうち74施設でJISが定める1年1回の車軸の探傷検査をしていなかった。43施設では設置以来一度も探傷検査をしていなかった。

東京新聞(2007年5月20日)「時代を読む」ロナルド・ドーアよりピックアップ:

今月1日に企業の三角合併が解禁された。日本に(ペーパーカンパニーでも)子会社を持っている外国の大企業が、自分の株式を対価として日本の企業を買い取ることができるようになった。 喜ぶ人は3種類いるだろう。(1)金融業、(2)市場原理主義者、(3)ア…

リバースモーゲージのリスクを東京新聞(2007年5月20日)生活図鑑よりピックアップ:

リバースモーゲージのリスク: (1)地価が下落して土地の評価が下がると、融資限度額も下がってしまう。 (2)金利が上昇すると利払いが増え、手取り額が減ってしまう。 (3)長生きすると融資限度額に達してしまい、融資なしになる。家に住み続けることは…

東京新聞(2007年5月18日)「本音のコラム」吉田司よりピックアップ:

安倍首相の軍隊改憲(集団的自衛権の確立)を急がせている真の黒幕は、米国ブッシュである。その米国は中世ヨーロッパのキリスト教原理主義「カルヴァン派」を源流とするプロテスタント国家であり、カルヴァン派は古代イスラエル民族の選民思想に最も近いの…

東京新聞(2007年5月15日)「学校再生・教師に聞け!」よりピックアップ:

国の指導力強化を可能にする地方教育行政法改正案の審議が今国会で進む。改正されれば国は教委に直接、指示する権限を持つ。 東京都荒川区は2004年に前助役と前区長が収賄容疑で逮捕され、”再生”を進めてきた。西川区長が教育長に任命したのは、川嵜祐弘氏だ…

東京新聞(2007年5月14日)「こちら特報部」からピックアップ:

英国エリザベス女王を主人公にした映画「クイーン」についての記事。 渡辺みどり:「本物の民主主義、言論の自由とはこういうものなのかと感じた。日本なら台本の段階で駄目になるだろう」 梨元勝:「日本の皇室は神様ですから。映画なんか作ったら銃弾が飛…

NHK総合テレビ『クローズアップ現代』(2007年5月17日)(ワーキングプア・アメリカからの警告)よりピックアップ:

DAVID K.SHIPLERの本”THE WORKING POOR”が紹介されていた。 各国の貧困率(18〜65歳)2000年OECD 1位 アメリカ 13.7% 2位 日本 13.5% 3位 イギリス 8.7% 10位 ドイツ 8.0% 12位 フランス 6.0% アメリカの貧困者数は増え続けている。2000年に3110万人だったの…

東京新聞(2007年5月16日)よりピックアップ:

北極の海氷は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の予測より急速に減少しているとの分析結果を、米コロラド大などの研究チームが16日までにまとめ、米地球物理学連合の学会誌に発表した。 1953〜2006年に北極で実施された観測データを分析、海氷で覆われ…

東京新聞(2007年5月15日)よりピックアップ:

ドイツが国民投票を用いない背景には、ナチスが国民投票をその台頭に利用した手痛い歴史がある。ヒトラーが国民投票で国家指導者としての信任を訴えたのは1934年8月。既に議会を通さずに立法が可能な「全権委任法」を成立させ、国家の全権力を手中にしていた…

東京新聞(2007年5月14日)江川達也「本音のコラム」よりピックアップ:

子供を捨てる親がいる。生まれて来る前に子供を殺す親がいる。コンドームを着けずSEXする男女がいる。コンドームを使え!! 愛とか恋とかで結婚するな。結婚とは家をつくること。恋愛とは関係ない。家を守ることと血縁を守ることも関係ないのである。昔、日…

と学会・編『トンデモ本の逆襲』洋泉社からピックアップ:

(志水一夫氏の解説から) 波動:霊能者用語で、心霊的なものの媒介として想定されている存在のこと。 これを「光は物質か波動か」などという物理学用語の転用だと思い込んで、批判した物理学者の先生もいたが、そんな高尚なものではない。 元々は「(サイキ…

江頭進『進化経済学のすすめ』講談社現代新書/2002年よりピックアップ:

なぜ経済学が現実的ではないと考えたのであろうか。 これは、主流派経済学が、効用関数や生産関数の存在を前提にしているというところに関係している。いまに至るまで、主流派経済学の中には、個人が一貫した方法で、自己の独立した選好に従って、情報を判断…

松井孝典・三枝成彰・葛西敬之『人生に座標軸を持て』ウェッジ選書/1999年よりピックアップ:

惑星の形成に関する理論で有名になったという松井孝典は、個人よりも全体を重視する社会観を表明している。「21世紀はフロンティアがないので右肩上がりは期待できず、民主主義や個人の尊重、人権を強調していくと、必ず矛盾が起こる」と主張している。その…

山住正己『教育史に学ぶ』新日本出版社/1981年よりピックアップ:

最初、維新とともに新政府が考えましたのは、あくまで皇学と洋学は両方の羽翼という方針でした。復古という方向ですすめていこうとする考え方が強かったことを示しています。 しかし、古いものを中心にした方針では、欧米に抗して国家を建設していくことがで…

NHK教育テレビ(2007年4月19日)『知るを楽しむ』(歴史に好奇心)よりピックアップ:

アヘン戦争(1840−1842)で清はイギリス軍に無惨に敗北、西洋の近代兵器の威力を思い知らされました。 清軍の一員だった魏源は敵の強さの秘密を知ろうとしました。研究の成果をまとめた本が『海国図志』です。この中で「夷の長技を師として以て夷を制す」(…

『自然葬』新葬制研究会/宝島新書/2000年よりピックアップ:

イギリスは日本に次いで火葬率の高い国で、7割以上が火葬。そのうち6割が散骨だが、2割は家で遺灰を保管している。日本でも何の問題もない。 関東では焼骨を全て骨壷に納めるが、関西では主だった部分だけを拾骨し、あとは火葬場に残置する。 日本人にとって…

武谷三男『罪つくりな科学』青春出版社/1998年よりピックアップ:

原発の商業運転がスタートしたのは1966年ですが、廃棄物をどうするかの検討が始まったのは何と1995年。30年近くたってからトイレがないぞとあわてだし、原子力委員会に「高レベル放射性廃棄物処分懇談会」が設置されたのです。 原発を一基つくるのには、5000…

江頭進『進化経済学のすすめ』講談社現代新書/2002年よりピックアップ:

このように採算を度外視して、営利企業がやりにくい技術開発をおこない、その情報を惜しみなく開示することによって、公共の研究機関は黎明期のまだ利益が出るかどうか不確かな状況の新興産業の中で積極的な役割を果たすことができるのである。 この実験(シ…

TBSラジオ(2007年5月5日)『土曜ワイドラジオTOKYO永六輔その新世界』小森陽一の話よりピックアップ:

日本の国語教育が嫌なのはね、必ず小説を読むと感想文を書けという宿題がでるでしょ。とくに夏休み。感想文なんて書いてどうするんだって、わたしはずっと思っているんですが。 (pick-up)読書感想文なんて社会のなかで単独では存在しない文章である。似て…

武谷三男『罪つくりな科学』青春出版社/1998年よりピックアップ:

1945年、敗戦の年の暮れに、私はGHQに対していろいろ提案する機会がありました。知人の坂西志保さんがGHQに雇われることになり、「明日、マッカーサーに会うけれど、何を進言したらいいか」と、意見を聞きにきたのです。 私は、三つのことがぜひとも必要だと…

東京新聞(2007年5月2日)森永卓郎よりピックアップ:

今の日本は、満州事変前の1920年代後半に似ている。大正バブル後、金融恐慌の影響による不況に苦しんでいた国民は、緊縮財政を断行した浜口雄幸首相を熱狂的に支持しました。経済学的には政策を完全に誤ったリーダーでした。激烈なデフレが起きて失業者があ…

NHKスペシャル『日本国憲法誕生』(2007年4月29日)よりピックアップ:

日本国憲法はGHQ案をそのまま受け入れた訳ではなく日本人の手で様々な修正が行われた。 GHQ案に基づく政府の改正案では、義務教育は小学校に限定されていたのです。全国の教師たちから義務教育の延長の陳情がありました。 愛知県の守山青年学校校長・黒田毅…