NHK総合テレビ『クローズアップ現代』(2007年5月17日)(ワーキングプア・アメリカからの警告)よりピックアップ:

DAVID K.SHIPLERの本”THE WORKING POOR”が紹介されていた。

各国の貧困率(18〜65歳)2000年OECD


1位 アメリカ 13.7%
2位 日本 13.5%
3位 イギリス 8.7%
10位 ドイツ 8.0%
12位 フランス 6.0%


アメリカの貧困者数は増え続けている。2000年に3110万人だったのが2005年に3700万人になっている。


アメリカの100万ドル以上の資産を持つ富裕世帯も増え続けている。1992年に310万世帯だったのが2004年に647万世帯になっている。


アメリカでは、5%の人々が国の富の6割をにぎっていると言われます。


日本でも貧困者は増え続けている。年収200万円未満の労働者(35歳〜59歳)は、2001年に171万人だったのが2005年に215万人になった。


日本の若い世代の正社員の数(15歳〜34歳)は減少している。2002年に1390万人だったのが、2005年に1282万人になった。


世代を超えて貧困が連鎖していく現実についてシプラーさんは、こう締め括っている。貧困のフチをさまよっている人々はアメリカ経済の繁栄にかかせない仕事を担っている。しかし彼らの生活がよくなることはなぜか重要だとはみなされないのである。忘れ去られた人々は崖からころがり落ちないように必死に戦っている。私たちはこの事態に今こそ恥を知るべき時ではないだろうか。


(by pick-up)この問題意識には同意するが、テレビのようなストリーム型メディアで、グラフの足を切って差を誇張するのは好ましくない。