東京新聞(2007年5月28日)「放射線」熊谷博子よりピックアップ:

エージェント・オレンジ」とは、ベトナム戦争化学兵器として使われた枯葉剤だ。


実は67年から70年に、日本の国有林でも、エージェント・オレンジの主成分である農薬、245Tがまかれていた。この時期、下北半島の奇形ザルなど、散布地域で動物の異変が報告されている。使用禁止となり、余ったダイオキシン入り245Tを詰めたドラム缶は、ひそかに全国の国有林に埋められた。84年、その1つが愛媛の山林から、研究者の手で発見された。缶は腐って穴があき、農薬がもれていた。


しかし他の多くの245T缶は、どこに埋められたのか今もわからない。