東京新聞(2007年7月9日)「思うままに」梅原猛よりピックアップ:

私は、日本国家は稲作農業を司る弥生人が狩猟採集の民である縄文人を征服してつくった国家であり、日本社会における差別は、天つ神と称する渡来人である弥生人が、彼らに抵抗しその支配に従わなかった国つ神すなわち縄文人を厳しく迫害したことから始まると考えているので、非農耕民の重要な役割を強調する網野史観にシンパシーを感じていた。