毎日新聞(2007年7月14日)よりピックアップ:

世界史上最長といわれる台湾の戒厳令(1949〜87年)の解除から15日で20年。


38年間の戒厳令下では、新聞を自由に発行できない「報禁」、結党の自由のない「党禁」をはじめ、生活の隅々まで監視網が張り巡らされた。統制の対象は住民の心の中にまで及び、932曲もの「禁歌」(禁止された歌)が生まれた。


国民党の独裁政権下、台湾警備総司令部(警総)に住民生活は支配され、政治へのかかわりに恐怖を植えつけられた。会社、役所などの人事部に警総からの要員で組織する「第二課」が設置され、監視体制を築いた。