東京新聞(2007年3月25日)よりピックアップ:

イラクで民間の死者、開戦以来6万人と推計。米軍死者は3200人、英軍死者は130人、米英以外の軍死者は120人。

酒井啓子):2006年以降、イラクでは宗派対立が深刻化している。


原因は、イラク政府がシーア派イスラーム主義政党によって担われていること。イラン型のイスラーム国家建設を目指すイスラーム政党は、フセイン政権時代イランやシリアに亡命していたが、戻って、イラン滞在の長い政党が治安機関を独占した。


中立的な統治ができなくなってしまった。反政府側は知識人層が政府に加担しないように彼らを攻撃し、政府側のイスラーム政党は世俗的な知識人の活動を抑圧する。知識人が国外へ流出している。