NHK教育テレビ(2007年10月日)「視点・論点」よりピックアップ:


寺内正義「イラクの混沌と中東の風景」

米軍の死者3千800人。


戦争開始以来のイラク人の死者数は8万人前後(民間団体イラクボディカウントによる)


アメリカによる今後10年間の軍事援助:イスラエルに300億ドル、エジプトに130億ドル、サウジアラビアと湾岸諸国に200億ドル。


アメリカは伝統的に石油の宝庫、中東世界を支配する戦略をとってきた。


1945年2月:ルーズベルト大統領がサウジアラビアのイブン・サウド国王と会談。アメリカは発見されてまもない石油権益への支配的立場を確立。

1953年:アメリカのCIAがクーデターを起こさせて、イランの石油の国有を宣言したモサデク首相を打倒した。


フランス外相は9月に、「イラン問題は最悪にそなえる必要がある。最悪とは戦争である」と発言。


この危機感の根拠は、軍事力による先制攻撃の権利があるとするブッシュ政権の論理。