東京新聞(2007年3月29日)「アニメ大国の肖像(67)」安彦良和と辻真先の対談からピックアップ:

辻真先)ロボットものSFで僕が最初に見たのは、ジュリアン・デュヴィエ監督の「巨人ゴーレム」(36年)。アート系の人がエンターテインメントを作るとああなるのかと思った。一方、エンタメ系は戦前のSF作家・海野十三が昭和12〜13年ごろに少年が乗り込むロボットを書いている。武器としてロボットを量産するが、電子頭脳は間に合わないので少年を乗せるという設定。鉄腕アトムのような自律型も海野の「人造人間F氏」がある。


(by pick-up)ガンダムなどの乗り込み型ロボットアニメが盛んなので、その起源について気になっていた。私は1953年生まれで、マンガを熱心に読んだのは小学校中頃までである。鉄腕アトム鉄人28号は雑誌に連載されているのを読んでいた。アニメになって印象が違うのにガッカリしたものである。


子供の頃に読んだマンガに「乗り込み操縦型」のロボットの話があったので、それが起源かなと思ったのだが、この記事を読むともっと前にあるようだ。わたしが読んだ作品が何だったのかは不明である。


ついでなのだが、子供の頃に読んだ少年雑誌に、沈んだ戦艦を改造して、潜水したり飛行できるようにして戦う小説があった。宇宙戦艦ヤマトが出てきたときに同じようなアイデアだなと思った。私が読んだ小説は誰が書いたものだろうか?