東京新聞(2007年3月11日)「こちら特報部」よりピックアップ:

内戦状態のイラクについての記事から。

イラクは戦前、アラブ世界で最も非宗教的な国のひとつだった。何が人々の心に狂気を芽生えさせたのか。1つの要因はテレビにあるという。現在、イラクでは各派が自前の衛星放送を持つ。住民は自分の支持する政治集団の放送を見続ける。1種の洗脳だ。


日経新聞(2005年9月22日)
佐藤洋二郎「さらりーまん生態学」よりピックアップ:

20人の若者に新聞を読むか聞いたが、ほとんどの者が読まないと応じた。今回の選挙の自民党の圧勝、新聞を読まない彼等を前にすると、それらはきちんと機能しているのだろうか?

(by pick-up)2005年の衆議院選挙では、選挙に関しては選挙制度のほかに深刻な問題が存在することが明白になった。私の印象なのだが、雑誌や新聞などの活字メディアでは小泉政権に関して、批判的な評論は以前よりも、かなり増えていたように思う(反対の印象を述べている人もいる)。

それにも拘わらず投票結果は評論の動向とは逆に小泉自民党が圧勝した。有権者が十分に情報を吟味した結果ならば言うことはないが、そうではなく、『刺客』とか『くノ一』などとはやしたてたテレビが活字メディアの評論を圧到したと思われる。

読売新聞(2005年8月28日)はインターネット利用者1000人にアンケート調査した結果を公表している。一日にテレビを3時間以上見る人は、投票したい政党を自民としたのが57%だった。ところが、一日にテレビを30分未満しか見ない人は、投票したい政党を自民党としたのが32%、民主党としたのが34%で逆転していた。