毎日新聞(2007年8月20日)よりピックアップ:

中国で、日本の戦争映画が大好評だった時代がある。文化大革命が落ち着き始めた1970年代初頭の話である。中国国内での劇映画制作はストップした。佐藤栄作政権の右傾化を批判するため日本製戦争映画が上映された。観衆は批判的に見ることが求められた。ところが、その娯楽性ゆえ、庶民に歓迎された。戦争映画で、初めて日本人の人間的な側面に触れた中国人もいるという。