東京新聞(2007年3月3日)「人、街に生きる」足立四中夜間学級(5)よりピックアップ:

小泉信「夜間学級には点数による序列化や競争はない。その人の学びの要求に沿って授業を組み立てることができる」


夜間学級の特徴は、徹底した少数、習熟度別授業である。


岩波ブックレット『習熟度別指導の何が問題か』佐藤学(2004年)より:


小学校、中学校で急速に習熟度別指導が普及しているが、欧米では効果が疑わしいことが明らかになり、廃止の努力が展開されてきたと書いています。さらに、教育における競争と協力についても以下のように述べています。

「競争」による動機づけをなくしてしまうと、学びの意欲は低下し学びの生産性は損なわれてしまうと考えられています。しかし、実証的な調査研究はいずれも、個人主義的な「競争」が学びを促進するという通念を覆す結果を示しています。


代表は1981年に公表された社会心理学者のデビッド・ジョンソンとロジャー・ジョンソンによる「競争か協力か」をテーマとする調査です。122の先行研究を分析して、「協力的な学び」が「競争的な学び」よりも高い学力を達成したという研究が65件、反対の結果が8件、有意な差がないという研究が36件でした。