『世界』(2007年3月号、岩波)内橋克人氏にきく「大企業が人間破壊を行っている」より:

いま日本が1年に稼ぐ外貨獲得高は50数兆円です。うちトヨタ、キャノン、ソニーなど上位10社で三分の一、上位30社では半分を稼いでいます。恐らく上位100社なら90数%になる。トヨタ1社とっても、この間、史上最高利益を更新し続けている。その利益は、8割は海外由来。上位30社にとっては、日本国内の市場が回復しようがしまいが、影響がないのです。


では、儲かっている分、法人税をきちんと納めているのかというと、普通の企業が5%程度であるのに対し、上位の企業が納める法人税率は売上高の1%です。実際には、特例措置がたくさんある。実効税率は世界最低ではないですか。