NHK総合テレビ(2007年11月11日)NHKスペシャル「ヤクザマネー」よりピックアップ:

「資金力があるところにはかなわないよね。死ぬのが怖くない、懲役が怖くないようなやつが、買えるんだから、金で。力っていうのは本当にけんかだけじゃないから」(暴力団幹部)


警察によると全国の暴力団が1年間に得る資金は1兆円を超えている。覚醒剤や賭博などで得た資金を株取引でさらに増やし、新たな犯罪に使うと警察は見ている。


暴力団に雇われた専門家がデイトレ−ドをやっている。そこには、一般投資家には知り得ない内部情報が入ってくる。インサイダ−取引ではないかという質問に、暴力団幹部は否定も肯定もしなかった。


株式市場で膨脹するヤクザマネー。そのキッカケになったのは国の規制緩和による新興市場の誕生だった。ベンチャー企業を育成するという国の方針のもと、上場基準が緩和され1300社が上場した。マネーゲームが巻き起こった。


暴力団に協力する一般人(共生者)がいる。元証券マンや金融ブローカーが株式市場で資金を運用し、利益を暴力団と分け合っている。


「市場全体から見たら必要悪ですかね…。これがすべてなくなったら大変なことになるんであろうと思う」(元証券マンの共生者)


バブルの頃、地上げで儲けた金を株取引で増やし、今はベンチャー企業への投資や融資をしているある暴力団は80億円の資金力を持つ。


「貸す所がないわけです。銀行さんが貸しますか。まず一番はスピードですよ。わたしたちの場合は、遅くとも3日以内ですよ」(暴力団関係者)


「銀行に限らずベンチャーキャピタルさん、ノンバンク、ありますけれども非常に審査も厳しかったりとか時間もかかるわけですね。6か月ぐらいかけられてしまう例もあったのですけれども、もう終っているわけですよ」(IT企業経営者)


暴力団は確実に利益を引き出すため、融資する経営者から名前と実印だけの白紙委任状をとっている。


ヤクザマネ−に頼ると関係は断ち切れなくなる。

(by pick-up)暴力団にできる投資が、銀行にできないとは。その一方で、土地バブルでの失敗の反省もなく、米国のサブプライム問題に引っかかっている無能さ。