放送大学(2007年10月16日)「企業統治と企業倫理」吉森賢(第3回;企業は誰のものか)よりピックアップ:


米国の学者へのインタビューから:

…その後、彼らも分かりました。短期的には良いかもしれないが、長期的には従業員士気の低下や顧客満足度の低下をきたすという結論に至ったのです。日米の経営者が次の点で一致することになります。


「われわれは株主価値も従業員の幸福も顧客満足も重視します」と…これら椅子の3本脚がなければ会社は生き残れません。

アメリカの経営者について調査した結果(郵便アンケート1000社、直接聞き取り100社)


●株主至上主義は“ほんの一部の経営者”の考え。


●大多数の経営者は株主以外に他の利害関係者に対しても責任を負うと考える。


●経営者は短期的利益を追う株主の利益を代表するよりも、利害関係者全体の利益を考慮することが…長期的に最善と考える。


●株主利益中心主義を標榜する経営者の多くは、同時に企業の長期的運命を極めて重視する。