NHK総合テレビ(2007年10月21日)NHKスペシャル「学徒兵 許されざる帰還〜陸軍特攻隊の悲劇〜」よりピックアップ:

参謀総長梅津美治郎は体当りにより一機一艦…と言い渡した。


昭和19年、陸軍は海軍に続いて特攻隊を出撃させます。陸軍の梅津参謀は、その戦果を昭和天皇に上奏します。


「御上には後満足あらせられ御嘉賞の御言葉を賜れり」


陸軍は特攻作戦への傾斜をすすめます。

陸軍の特攻隊はそれまでにない方法で選抜されました。命令でなく志願という形をとったのです。


菅原道大中将が訓示を始めました。「特殊任務についてほしい」。突然告げられた特攻作戦。紙が配られました。そこに書かれた3つの言葉。『熱望する』『希望する』『希望せず』。


「当時の軍隊の組織というのは上官の意志をくんで部下が率先してやるのが軍人の本分とされていました」


「希望せず、に印をつけたのに特攻隊になっていたのが居りましたから」「形式的なものであって、全部ひっくるめて特攻隊に指名したんではないでしょうかね」


こうして陸軍特攻隊は命令ではなく自ら志願した部隊として編成されたのです。

特攻隊員と運命をともにすると言っていた菅原道大中将は、結局、自決することはありませんでした。多くを語らぬまま昭和58年95歳で人生を終えました。

(by pick-up)得意技だ。やらざるを得ないように追い込んで、命令ではなく自発的だったと、責任を逃れる。それにしても天皇…。



https://pick-up-spider.hatenablog.com/entry/20070113/1254068294