東京新聞(2007年10月25日)「大波小波」(支流)よりピックアップ:

小田実の遺著が『中流の復興』(NHK出版)だったことを私たちは忘れまい。大金持ちは本質的に故国をもたない。税率次第で居所を変えるし、国益をこえて利潤追求をするのだから。


国民国家を当分有効な枠組みとするならば、その舵取りをすべきは自立した、健全な中間層なのだ。