TBSラジオ(2007年4月25日)『コラムの花道』勝谷誠彦よりピックアップ:

勝谷誠彦は43年ぶりの全国学力調査に不参加の愛知県犬山市教育委員会を批判。

犬山市は教育を受ける機会を奪っている、憲法に保証された…。この43年、学力調査を受けなかった全共闘世代がバブルをつくり日本をムチャクチャにした。 学力テストしないで、みんな、お手てつないで平等に走ろうよ。競争はいけないんです、日教組が強かったから、子どもたちを比べるのはいけない、学校に差ができるのはいけないとか。


(小西:偏差値偏重みたいな話が出てきて・・・)


競争なき、みんな一緒仲間がいい、みんなで渡ればこわくないの世代がバブルをつくり、この国をムチャクチャにした。


今どうなのか調査データがないと企画して進められない。文部官僚は43年間ノー・データでやってきたんですよ。


TBSラジオ(2007年4月25日)
『アクセス』宮崎哲弥尾木直樹よりピックアップ:

全国的な学力のサンプル調査はずっとやられてきた。その結果、思ったほど学力低下はおきていないというデータが報道されている。全国全員参加のテストはサンプル調査より不正確である。教師や学校や地域が成績を上げるためのインチキをしたりするからだ。サンプル調査にわざわざ準備したりしない。


(宮崎:本当は全部の学校を格付したいんじゃないですか?)


政治家サイドは本音をもらしていますよね。それをバウチャー制度に利用しようとしているのだろう。


もう一つの目的はOECDのテストの成績を上げるための読解力テストの練習である。文科省学力低下で叩かれたから。OECDのテストの成績を上げれば政治的な成果になりますよね。そんなことしてる国はないから、いいことじゃない。


すでに序列をHPで発表している都内の区では生徒などに差別意識が生じている。下位の学校では、クラスでも、学校の人数が減ったのを成績の悪い子のせいにされる。


(宮崎:東京都でも一斉テストしているんですか?)


都でも年に一回、全員でやっています。市町村でも、県の統一テスト、そのテストのためのプレテストをもぐりでやったりしているんですよ。今回の一斉テストに東京の私学は2割しか参加してないんですよ。


(宮崎:なんでNTTデータベネッセコーポレーションがやるんですか?大学入試センターを使う手はないんですか?)


77億円も使うなら第三者機関でやるのが筋だと思います。個人情報がもれる訳ですから。


(宮崎:教育産業ですからね)


(電話してきたリスナーの話:愛知県名古屋市で6年生の娘がテストを受けたが、テスト中に回りのみんなと相談しながら回答していたと。ほかの学校でも先生から指示がでるんだよ。自分達の名誉のため。)


(宮崎:英国はどうなっているんですか?)


ウェールズは止めています。英国も学力が上がらない、格差拡大して、固定化して大変なことになったと。イングランドでも止めること決めました。日本は周回遅れで悪いところばかりマネして・・・。


(宮崎:いくらかけたんだっけ)


77億円。


(宮崎:もったいない)

(by pick-up)勝谷誠彦はなんでも日教組が悪いと言う。よく右翼言論人が、日教組が、運動会の徒競走で手をつないでゴールさせると批判しているが、本当だろうか?仮に一部でそんな学校があったとして、全体的にあったことなのか?いつから、どこで、どれくらい実行されたのだろう。具体的な話を聞いたことがない。本当に日教組がそんな決定をしたのか?


私自身は手をつないでゴールなんて馬鹿だと思うけど、運動会の徒競走が大キライだったと話していた芸能人もいたから、そういう子どもに配慮した場合が一部にあったかもしれないと思う。でも、それは左翼思想なのか?


かつて、競争を否定して協調と共存を重視したのは、自民党周辺の保守的言論人の定番であったと記憶している。偏差値教育を批判して、業者テストを排除したのは自民党の右派政治家であったはずだ。


日本のマスメディアにおける言論の取扱の重大な欠陥は、勝谷誠彦石原慎太郎のような、デタラメな言論をおもしろがってしまうことである。まともな言論が重視されないで、異常な人格による異常な発言が、異常さを批判されずに大量に流通してしまう。