TBSラジオ(2007年8月24日)『ニュースさかさ眼鏡』よりピックアップ:


小西克哉と小川和久の対談

(小川):アメリカに一方的に守ってもらっているから、逆らったら、安保切られるんだ、だから時には、対テロ戦争にせよ、イラク復興支援にせよ、自衛隊を出さなきゃいけないんだと、日本人は勝手に思い込んでいますよね。


日本は、アメリカから見て、もっとも対等に近い同盟国だとわかんなきゃいけない。日本は、88カ所の米軍基地を置かしているんです。ここが支えている米軍の行動範囲は地球の半分なんです。日本が日米同盟をやめて、アメリカが日本列島を使えなくなったら地球の半分の範囲で行動するアメリカ軍を支えることができる国はないんです。


(小西)日本の場合、日米同盟は片務性だとか、アメリカでもフリーライダー(ただ乗り論)だとか出たことありましたけど。


(小川):それはアメリカ側でも、分かっていない人が圧倒的だったんですよね。じゃあ、アメリカと軍事的に対等な国がどこにあるんだと。ないんですよ。アメリカは日本に自律できる軍事力を持って欲しくないわけですね。だから、アメリカがやられていて、日本が助けにいけないって、アメリカはそれを前提にしているんですよ。


《助けに来られなくていいよ、地球の半分で行動するアメリカを支えてくれたらそれでいいんだよ。あと日本の周りで日本の防衛に関してアメリカ軍と一緒にドンパチできればそれでいいんだよ》


(小西):軍事力で、そこまで相互依存している中で、両方の国益が合致しなかった場合、日本はどう振舞えばいいんですか。


(小川):同盟関係を前提としている場合、相手国の主張に耳を傾けてきているのがアメリカですよ。リーズナブルであれば聞き入れるというところで来ています。日本が、それを言わないのが問題なんです。