毎日新聞(2007年4月16日)よりピックアップ:

海外日本食レストランの優良店を「推奨」する仕組みを農水省有識者会議が提言した。認証制度には異論も多く、民間組織による推奨マーク方式に後退。優良店の世界統一基準も見送った。


加藤秀俊):日本食の定義はまったくない。朝トーストを食べてコーヒーを飲み、昼はうどん、夕食は刺し身にしようかと・・・これらは全部日本食だ。政治家や官僚は、高級料亭の料理を食べて、「これこそ日本食」と考えているんじゃないか。


日本には日本独自の料理があるという錯覚が大変な間違い。国と料理がつながることは絶対にありえない。食文化は1つの国の中にいくつもある。食というものを国民国家と結びつけるところに根本的な間違いがある。