TBSラジオ(2007年2月16日)よりピックアップ:

映画『それでもボクはやってない』の周防正行監督は、日本の裁判官が、自白は証拠の王だと信じているから、警察や検察は自白を取ろうと無理な取り調べをすると話していた。


東京新聞(2007年2月22日)「こちら特報部」よりピックアップ:

「取り調べで一番ひどいのは暴行、踏み字も一種の暴力だが、その他にも、利益誘導や有形無形の圧力がかかる。孤立無援の状況下で異常な心理状態になり、捜査官が味方に見えてきて虚偽の自白をしてしまうこともある」秋田真志弁護士は、密室での取り調べの危険性を、こう指摘する。国連は1998年、日本政府に取り調べの可視化を勧告した。


(by pick-up)江戸時代に幕府は欧米との不平等条約を押し付けられた。相手国の領事裁判権を認めさせられた(治外法権)。その一因は欧米から見て、拷問して自白させる日本の裁判が信用できないという点にあっただろう。


明治維新後、日本は欧米の制度を表面上は取り入れたが、実質は変わっていないと言える。刑事裁判は、0.3%の無罪率だという(『誤判の構造』横山晃一郎/日本評論社/1985)。つまり、日本の裁判は警察・検察の追認システムでしかない。日本国民はいつ冤罪にされるか分からない国に住んでいるのだ。


沖縄などの米軍基地の米兵が事件を起こしても、日本はアメリカから独立した警察力を行使できない。アメリカが日本の裁判を信用していないからだ。



その上、日本に来る米軍の中味は、東京新聞(2005年11月15)によれば、以下のようなものなのだ:

海兵隊の一部は米国で凶悪事件を犯し、数十年の刑期を務めるか、沖縄に行くか、どちらかを選べと言われる』