インスタントラーメン開発者の安藤百福についてピックアップ:

ニューヨーク・タイムズ(2007/1/9)が日清食品の創業者でインスタントラーメン開発者の安藤百福(96歳)の死去(2007/1/5)に際し、訃報記事でその業績に賛辞を呈した。


ルポライターの早坂隆はエッセイ(東京新聞、2007/2/1)で、この記事を取り上げ、日本人には独創性があるのに、「物真似民族」などと言い、自らの民族的な長所への自覚がうすいと嘆いている。


そして日本人は実は自虐が嫌いではないのだと述べ、それはロシア人やドイツ人と近似していて、アメリカ人やイタリア人とは逆であると判定している。

(by pick-up)安藤百福が台湾生まれであることは、早坂隆も記している。しかし、それ以上は調べなかったようだ。安藤百福は戦後に日本に帰化した中国人なのだ!(新訂現代日本人名録2002/日外アソシエーツ


古代から現代まで、日本列島には自然人類学的レベルでも文化的なレベルでも区別できる多様な人々が流入してきたのである。日本が単一民族国家だなんていうのは妄想である。


個人の業績を『国家』や『民族』が盗むべきじゃない。誇りは自分に持つべきだ!日本に生まれたからといって自動的に個人が優秀であると保証される訳じゃない。誇りを持てる自分になるには努力も必要。


日本人に独創性のある人がいるのは当たり前。そして外国のコピーをした日本人がいたのも事実。


現代社会での独創性の主戦場は自然科学/技術である。いわゆる天才は荒れ地でも自分の才能を開花できる人である。彼らは自分で自分を教育した人たちだ。しかし耕された(culture)土地でないと開花できない人達もいる。そういう人達に、良質の教育(culture)を提供する国ならば独創性の開花の歩止まりは高くなるだろう。しかし、日本の高等教育の国際的評価は低い。