朝日新聞(2007年6月15日)加来由子よりピックアップ:

『日本』の読み方。


国語学者大野晋さんは「ニホンとニッポンのことを考えるには、ハ・ヒ・フ・ヘ・ホの音が、平安朝のころからp→f→hと日本内部で変わってきたことを知る必要がある」という。


室町時代には「nifon」と「nippon」と両方ある。それはポルトガル人の作った「日葡辞書」でわかるという。


「fの音は江戸時代にhへと変わったので、明治19年ヘボンの和英辞書の第3版にはnihonkoku(日本国)、nihongo(日本語)、nihonjin(日本人)とある。だからnipponの方が古く、nihonの方が新しくできた発音」