東京新聞(2006年11月6日)加古陽治 『いじめ統計の「うそ」』よりピックアップ:

2004年に殺人容儀で検挙された未成年は62人。1954年に殺人容儀で検挙された未成年っは411人。人口比でも2004年は1954年の2割以下。


相当に凶悪だったらしい半世紀前の十代は、今の六十代である。なのに、文科省の審議会や国会審議では「少年の凶悪化」や「規範意識の低下」が叫ばれ続ける。


教育政策は国会などで繰りかえされる「証拠に基づかない主張」や「扇動」にふりまわされてきた。「報告件数」を「発生件数」であるかのように報じるメディアも共犯者。