東京新聞(2007年11月1日)吉川惣司「アニメ大国の肖像(97)」よりピックアップ:

日本のアニメが世界に普及した理由は70年代に北米で拡大したケーブル局がコンテンツ不足となり、安い日本アニメが大量に二束三文で売られたためです。


アメリカに売れればヨーロッパ販売権こみだから、一気に世界に広がります。しかもアニメは、“刷り込み産業”だから、それを見て育った世界中の子どもは日本製に違和感を持たない。


“悪貨が良貨を駆逐”したわけです。そのカラクリを知らない日本のマスコミは「日本アニメが評価された」と浮かれた。結果、僕らにとって不本意なものが「あれでよかった」ことになった。