WiLL(2007年4月)「細木数子を永久追放しないテレビ局の倫理喪失」溝口敦よりピックアップ:

去年、細木数子について取材し、『週刊現代』に連載した。連載を始める前、広域暴力団の元最高幹部と現役の最高幹部から、細木について書くのをやめるように圧力を受けた。


細木の暴力団パイプの原型は小金井一家の幹部・堀尾昌志の内妻だったことに始まる。


細木の実態はヤクザの情婦であると同時に女のヤクザだった。売春婦を管理し、バクチ麻雀を打ったことは細木自身が認めている。ヤクザの若い者を断指させたし、新宿・歌舞伎町でビニ本屋も経営させた。暴力団を使って右翼からの攻撃も中止させたし、筆者の連載に圧力もかけた。


フジテレビはこれらすべての反社会的行為を問題なしとしている。


細木数子を番組に常時出演させ、彼女を免罪し、付加価値をつけ、霊感商法を宣伝し、細木的生き方を公認する。


占いや霊感、霊視など、非合理なものを公共の電波を使って喧伝していいものかどうか、常識で考えても分かりそうなものだが、彼らは自社の利益のために分かりたくなく、分かろうともしない。