週刊金曜日(2007年11月9日)星徹よりピックアップ:

南京大虐殺の被害者・夏淑琴さんが書籍『「南京虐殺」の徹底検証』でニセモノ扱いされたのは名誉棄損に当たるとして提訴した訴訟の判決が、2日に東京地裁であった。被告は著者の東中野修道氏と出版社の展転社


判決は東中野氏らによる名誉棄損を認め、賠償を命じた。


夏さんは1937年、南京で旧日本軍に家族7人を殺害され、自身も重傷を負った。母と二人の姉は、輪姦されたうえに殺害された。


判決は、東中野氏の誤訳に基づくニセモノ説に対し、「論理に破綻を来している」「学問研究の成果というに値しない」と、判断を下した。