週刊金曜日(2007年9月14日)よりピックアップ:


篠原隆史

麻生太郎自民党幹事長は、漫画愛好家として知られる。そのせいか、オタクと呼ばれるサブカルチャー愛好者のなかに熱狂的な支持者が少なくない。大メディアでの評判と、サブカル界での評価の実態には、乖離(かいり)がある。


「麻生氏は1991年に『子供向けポルノコミック等対策議員懇話会』を結成し、会長となっている。有害コミックが騒動になっていた時期で、業界が表現規制に抵抗していたころだ。『名探偵コナン』を『コネン』と間違えたり、作者名を読めなかったりしている」(漫画編集者)


「本当に漫画の理解者かどうかは、懐疑派と肯定派が半々くらいの情勢だ」(山崎龍氏)


週刊文春(2007年10月4日)よりピックアップ:

…党本部前には、麻生氏を応援する若者たち300人余りが押し寄せ、“麻生コール”を繰り返していた。ネット上での呼びかけを見て、オタクたちが集まったのだという。「2ちゃんねるを見て、『俺も行く』というレスが多かったので来た」(参加者)


ネット上での呼びかけは、麻生陣営の戸井田とおる氏(津島派)のブログがきっかけだった。


彼らの“麻生コール”は凄まじく、福田陣営の議員が現われるとブーイングの嵐となった。

(by pick-up)戸井田というマイナーな自民党議員のブログを一般のオタクが見ているなんて信用できない。誰が福田陣営か、一般のオタクが知っているなんて思えない。組織的な背景があるのではないか?


マスコミで政治記者が、自民党の政治家について話すときに国民的人気があると表現することがある。悪質な誘導だ。一部の人気を「国民的」と表現してはいけない!不細工に見える自民党の政治家の顔をハンサムと表現した政治評論家もいた。


40歳を過ぎると、肉体的老化の始まりを自覚する。そんな年代をはるかに過ぎた政治家を若いと表現すべきでない(無能とか、無知という表現なら分かる)。一方で、自民党の不祥事を話題にすると、必ず、しかし野党には委せられないと付け加えるジャーナリスト・評論家も悪質な誘導者である。